国家資格「公認心理師」No.2
資格のこと
先日の記事、国家資格「公認心理師」については訪問者数が特別高く、世の中の関心の高さが伺えました。
それはそうですよね。
いきなり「大学から心理学専攻でなければ」という条件で区切られてしまっては、大学は別のジャンルを出た方にとっては寝耳に水です。
今、カウンセリングの仕事を実際にやられている方達には、その仕事が受験資格に考慮して貰えるかなど気を揉む問題です。
特に個人でやられている方は雇い主からの証明書は出ないので大問題です。
受験資格を得られても、試験内容が心理学専攻で机上の学問を積んできた方に有利な内容だった場合、望みは薄くなります。
この資格を施行するにあたっての国の意気込みはよくわかります。
一年間の自殺者数が3万人を超えてから、ずっと検討されてきたものでしょう。
長年求められてきて、ようやく漕ぎ着けたものだと察せられます。
だから生粋の心理ばたけ培養の専門家を望んだのですよね。
そこに携わってきた方々の思いも汲み取れます。
ですが、カウンセリングというものの性質を考えて頂ければと思います。
心が弱った人が何を望むのか
実際にどんな状態の方達なのか
どういう風に相談してくるものなのか
問い掛けに応じてくれないこともあります。
心を閉ざしたままで、警戒心を解かず、攻撃的な方も…
世の中や人を敵と見て、挨拶程度の対話に持ち込めない方も。
思いもよらないケースに出くわす事もあります。
心理学だけを学んできてさえいればカウンセリングが出来るのか
実際にどこまでの対応が可能なのか
実習とは全然違います。
受け手の人生にとっても大きい問題があります。
公認心理師を目指し、大学院まで出た後に、もしもカウンセリングが向いていないと分かってしまった時、その方はその後、どう生きていけばいいのか。
あり得ないことでは無いと思います。
カウンセリングだけではなく、学校の先生にも社会人を経験した後の教師が多く採用されたほうがいいのではないか?という議論が出たことがありました。
教育学を専攻してきて念願の教師になって意欲一杯だった方が、実際の現場に出てみて、その現実を知り、勤務が続けられなくなってしまうという事があります。
近年多くなってきていて問題視されています。
実習とは違う問題に直面するのです。
学問は大事ですが、それでうまくいかない例も数多くあります。
無理に勤務は続けられたとしても、いいお仕事が出来るかどうかはわかりません。
カウンセラーに話を戻しますが、大学、大学院と心理学を専攻し、臨床心理士の資格まで取られたのに、カウンセラーの仕事を選んでいない方も多くいらっしゃいます。
その点、経験を積んできた人の存在は貴重です。
紆余曲折乗り越えてたどり着いたのであれば、余程の事だからです。
相談者と同じ体験をしたから、その仕事に就きたいと思うようになる方もいます。
そういう経験者の言葉は相談者に大きな力を与えます。
まだ歳若い時期に決めた進路が線引きにされてしまうのは如何なものかと思います。
「公認」と国家資格を設ける事で、世の中の方は、それ以外の資格は“偽物”、もしくは“格下”と考えるようになってしまうという状況が充分考えられます。
というか、そうなるでしょう。
ですが何年か後、色々な問題が出て、最終的には技能で判断するという方法も必ず必要になってくると考えます。
どうか本当に力のある方達の活躍を排除することがないようにと願います。
ことゆめ
それはそうですよね。
いきなり「大学から心理学専攻でなければ」という条件で区切られてしまっては、大学は別のジャンルを出た方にとっては寝耳に水です。
今、カウンセリングの仕事を実際にやられている方達には、その仕事が受験資格に考慮して貰えるかなど気を揉む問題です。
特に個人でやられている方は雇い主からの証明書は出ないので大問題です。
受験資格を得られても、試験内容が心理学専攻で机上の学問を積んできた方に有利な内容だった場合、望みは薄くなります。
この資格を施行するにあたっての国の意気込みはよくわかります。
一年間の自殺者数が3万人を超えてから、ずっと検討されてきたものでしょう。
長年求められてきて、ようやく漕ぎ着けたものだと察せられます。
だから生粋の心理ばたけ培養の専門家を望んだのですよね。
そこに携わってきた方々の思いも汲み取れます。
ですが、カウンセリングというものの性質を考えて頂ければと思います。
心が弱った人が何を望むのか
実際にどんな状態の方達なのか
どういう風に相談してくるものなのか
問い掛けに応じてくれないこともあります。
心を閉ざしたままで、警戒心を解かず、攻撃的な方も…
世の中や人を敵と見て、挨拶程度の対話に持ち込めない方も。
思いもよらないケースに出くわす事もあります。
心理学だけを学んできてさえいればカウンセリングが出来るのか
実際にどこまでの対応が可能なのか
実習とは全然違います。
受け手の人生にとっても大きい問題があります。
公認心理師を目指し、大学院まで出た後に、もしもカウンセリングが向いていないと分かってしまった時、その方はその後、どう生きていけばいいのか。
あり得ないことでは無いと思います。
カウンセリングだけではなく、学校の先生にも社会人を経験した後の教師が多く採用されたほうがいいのではないか?という議論が出たことがありました。
教育学を専攻してきて念願の教師になって意欲一杯だった方が、実際の現場に出てみて、その現実を知り、勤務が続けられなくなってしまうという事があります。
近年多くなってきていて問題視されています。
実習とは違う問題に直面するのです。
学問は大事ですが、それでうまくいかない例も数多くあります。
無理に勤務は続けられたとしても、いいお仕事が出来るかどうかはわかりません。
カウンセラーに話を戻しますが、大学、大学院と心理学を専攻し、臨床心理士の資格まで取られたのに、カウンセラーの仕事を選んでいない方も多くいらっしゃいます。
その点、経験を積んできた人の存在は貴重です。
紆余曲折乗り越えてたどり着いたのであれば、余程の事だからです。
相談者と同じ体験をしたから、その仕事に就きたいと思うようになる方もいます。
そういう経験者の言葉は相談者に大きな力を与えます。
まだ歳若い時期に決めた進路が線引きにされてしまうのは如何なものかと思います。
「公認」と国家資格を設ける事で、世の中の方は、それ以外の資格は“偽物”、もしくは“格下”と考えるようになってしまうという状況が充分考えられます。
というか、そうなるでしょう。
ですが何年か後、色々な問題が出て、最終的には技能で判断するという方法も必ず必要になってくると考えます。
どうか本当に力のある方達の活躍を排除することがないようにと願います。
ことゆめ
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